漁師会
先日、妹と妹の幼馴染と三人で飲むことになりまして。
私は飛び入りみたいな状態だったんですけど、幼馴染も快く受け入れてくれて。
待ち合わせに行って、適当な居酒屋入って
飲み放題だよねーとかキャッキャウフフしてて
一軒目で5~6杯飲んで全員いい感じになったところで飲み放題終了。
もちろんこんなんじゃ足りねぇよ!!と二軒目へ。
妹「エイヒレください」
友「私、たこわさ」
ちょっと待って、つまみそんだけ!?
私が慌てて揚げ出しを頼んだら、あ、おいしそーとかいうんだけど
それから二時間口に入れたのは酒のみ。
一人平均7~8杯飲んでたもんで、計13杯超してるので勿論酔ってくる。
妹「もぉ~こにたん(幼馴染)たらデブなんだからぁ~」
友「デブだよ!デブでもなぁ、税金払ってんだよ!!」
という会話を五回くらい繰り返す。
柳もそこそこフワーっとなってるけどここまでではないので、完全傍観者。
もうね、飲み方が漁師。
エイヒレかじりながら日本酒だの焼酎だのグビグビいってる。
トイレ行って帰ってくると見知らぬフライドポテトをくわえてる。
いや~これ帰れんのかな?と思ってたところに会計。
妹は半分白目。私がブーツを出してやって、金を払ってる幼馴染にお金渡して
振り返ったら妹が階段の踊り場あたりに倒れてる。
…落ちたな、こりゃ。
私と幼馴染が両脇を支えて、店の店員さんが後ろから支えてようやく退店。
幼馴染はすごくしゃんとしてて、妹をがっちり支えてくれてる。
頼もしいわ~、男だったら惚れてるわ~とか思いながら
すぐさまタクシーに飛び乗る。
友「おねいちゃん、(妹の)マンションの住所わかります?」
柳「あ、うん。ちょっと待って。運転手さん、とりあえず線路向こうなんで」
と話して、移動してる間に細かい住所を出そうとしたら、運転手さんが
「ちょっと、こっちは○○西でしょ!?あんたさっき○○って言ったじゃないか!」
と怒るので、すいません間違えました、といってなんとか誘導し、私がドア側だったんで、妹を支えて降りようとした。
「おい、金払えよ!!」
とさらに運転手が怒鳴る。なんだこの運転手、関わらんどこ~と思い、外で妹を支えていると、幼馴染が二千円を叩きつけてタクシーを降り
ドアをバーン!!と乱暴に閉める!!
運「何すんだ!!」
友「うるせー!!テメーが悪いんだろ!!なんなんだよ!!おねいちゃんに謝れ!!」
えっ!?お前も酔ってる!?
運「なんだと!?このヤロー!!」
友「うるせえ!ナメてんじゃねぇ!!」
柳「わかった、わかったから帰ろ!な!」
友「だって!!おねいちゃんなんも悪くないのに!!ちゃんと誘導してたし!!」
妹の部屋に行き、ぐったりする妹を妹旦那が運び、介抱。
怒りさめやらない幼馴染が妹旦那にことの顛末を話すと、妹旦那もめっちゃ怒っていた。そういうときはオレを呼べといわれた。
そんな話をしてたらいもうとが吐きはじめ、それの始末に追われたりでてんやわんやでした。
その話を昨日してまして。
妹は全然記憶ないんで、えー知らなーいとか言って笑ってるんですよ。
そしたら妹旦那が
旦「お前の失態なんて腐るほおどあるからな」
柳「今回みたいなの?」
旦「今回のは失態に入らないです」
柳「え!?」
旦「こいつ、酔うと襲い掛かってくるんで反撃したら屋根の上登って逃げて」
妹「あはは!あったねーそんなこと」
柳「…ちょっと想像のナナメ上だなー」
旦「マジ野生の獣かと思いましたよ。はぐれメタルなんか非じゃねーぐらい素早く逃げるし」
妹「大袈裟だよう~」
旦「しかも俺の地元での初めての飲み会で」
柳「印象最悪だな!!」
妹「でもあの飲み会がきっかけで付き合ったんだよねー」
となんか可愛く言ってみせるが、妹旦那の顔が『?』になってる。
妹「その時に私から告白したんじゃーん☆キャ☆」
旦「……ああ!壁に追い込まれて胸倉掴まれて『付き合うって言え』って言われたこと!?」
どういうこと!?
妹「壁ドンだよ壁ドン☆」
柳「いやおかしいだろ!それが告白って!」
旦「しかも最初の胸倉掴まれたときにネックレスちぎれてますからね」
柳「ネックレスひきちぎりながら胸倉掴んで壁に追い込んで脅すのは告白とは言わん!(笑)」
妹「もし私が男でおねいちゃんにやったら萌えるシュチュエーションでしょ!?」
柳「萌えるかバカ!嫌だわそんな男!」(壁ドン反対派)
本当に酒癖がよろしくないんですよ…。性別や…もはや人間かもわからん…。
皆さんも忘年会・新年会のシーズン到来です。
適度な食事をとりつつ、あまり飲み過ぎないようにし、飲んだら人の胸倉はつかまないようにしましょう。